資料請求フォーム
  • Home
  • トピックス
カテゴリ
お知らせ(546)
学校公開(0)
校長先生から(16)
フォトギャラリー(11)
>2020年10月<
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近の記事
2020年10月29日修学旅行に出発
2020年10月24日第2回学校公開を行いました
2020年10月12日新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、来校自粛のお願い
2020年10月11日硬式野球部 全道優勝!
2020年10月09日校長講話
2020年10月09日前期の終業式が行われました
2020年09月26日第1回 学校公開を行いました
2020年09月15日体育祭を行いました
2020年09月03日中学校教員対象の入試説明会を行いました
2020年08月17日夏休み明け 校長先生のお話

新着情報

札幌市にある北海高等学校から
新着情報をお知らせしています。

「校長先生から」カテゴリの記事一覧

校長講話

2020年10月09日校長先生から

今日は前期終業式ということですので、まずは、ここまでの生活を振り返ってみようと思います。いま各部の大会報告がありました。既に多くの部で代替わりをし、この時期には主に新人戦、更には文化部の活動実績も見られるようになっています。部活動の特性もあって全てが同じ動きをしている訳ではありませんが、北海生は、共通して精一杯ものごとに取り組むことができた。私はそう思っています。結果はさておき、多くの課題に向き合ったというそのことに賛辞を送ります。
今年度、ここまで実施できた学校行事は、新入生だけで実施した入学式と先日行われた体育祭だけでした。臨時休校中の授業の遅れについては、既に取り戻すことができましたが、全てにおいて、生徒の皆さん、保護者や教職員の理解と協力があってのことと感謝しています。
コロナ禍にあって、今後も制約が続くと思いますが、私たちの工夫と強い結束力で、この先起こり得ることも、必ず乗り越えていけると感じています。
後期になると、2年生は修学旅行があり、3年生は、いよいよ受験本番を迎えます。いずれも個々の生徒がバラバラの気持ちで臨むのではなく、互いを励ましあいながら、切磋琢磨する気持ちを大切にしてもらいたいと願っています。
秋を迎え、最近は随分と寒暖差も激しくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、これからの時期は、今まで以上に自分の健康管理に注意を払ってください。現状において、感染リスクがゼロになるということはありませんが、安定した生活習慣を保ち免疫力を落とさないこと、そして感染予防の基本となっている換気と手洗い・うがいを引き続き徹底していきましょう。感染しない、させない意識を保つようお願いします。
次に、2か月程前に実施された「学校生活アンケート」に関わる話をしたいと思います。このアンケートは、生徒と教職員が、各授業への取り組み方を互いに確認しあい、今後の改善に役立てること、そして教育環境をより良くしていくための大切な情報を得ることを目的に実施しています。皆さんから出された要望や意見については、真摯に受け止め、特に学校内の環境整備については、できるところから改善に努力していきます。
今年のアンケートには、例年と違い、コロナ禍における学習や進路に対する不安、学校行事がなくなったことに心が満たされていない様子が反映されていました。
   (中略)
北海高校に学ぶ皆さんには、「一人ひとりが希望する進路をしっかりと実現させられる学校でありたい」と常に思っていますが、これを実現するには、皆さんの主体的な取り組みがないとはじまりません。皆さんが進もうとする道を切り拓くためには、毎日の授業と予習、復習の地道な積み重ねと人間力を磨く努力が大前提となります。先生方は、あくまでも皆さんのサポート役にしかなれません。ですから、皆さん自身の時間の使い方が一番の課題になります。
皆さんは、ベンジャミン・フランクリンという人物を知っているでしょうか。アメリカ合衆国建国の父と讃えられ、100ドル紙幣の肖像画になっている人です。
フランクリンは、政治家以外に、学者としても活躍した人物です。彼は高い生産性を発揮するために、自らの生活に規範を設けていました。それは、日常生活全てにおいて、計13項目のキーワードを挙げて、毎日点検をしていました。今日は、その中の3つを紹介したいと思います。
1つ目は「規律」です。フランクリンは、物の置き場所、仕事に関しては、始める時間、終わる時間をすべて決め、その通りに行動しました。2つ目は「決断」。やると決めたことは、必ず実行するということです。3つ目は「勤勉」。とにかく徹底して時間を無駄にしないということです。私は、規律・決断・勤勉、この3つは、13項目ある中でも、フランクリンが最も基礎的なものにしていたのではないかと思っています。
フランクリンは、毎日この13項目を意識するよう、スケジュール帳のようなものを使って確認していたといいます。また、1年を4回に分け、その節目を大切にして改善も図りました。皆さんも今の話から、身に覚えのあるものを想像できるのではないでしょうか?
それは、スチューデントプランナーのことですが、ここで、改めて皆さんのアンケートの回答から推測すると、まずプランナーの必要性に対する意識から見直しをしなければならない人も一定数いるのだろうと考えています。
   (中略)
フランクリンがやっていたことは、実は単純で、毎日同じ時間に同じことを淡々と繰り返していたのだと思います。朝は「今日、どんな模範的な行いをしようか」、そして寝る前には「今日はどの項目で実践できたか」を自問自答する毎日だったのではなかったのかと想像します。
私たちが充実した生活を送るには、規則正しいリズムが必要なのは間違いのないことです。
明日から後期になる訳ですが、皆さんには、自分の進路目標、学習目標を今一度明確にして、時間の使い方を意識したメリハリのある生活を送ってもらいたいと思います。
最後に、改めて私たち教職員は、保護者とも力を合わせて、皆さんを全力で応援しつづけます。自分のため、そして周囲から支援してくれる人に応えるためにも、ぜひ「規律」と「決意」、「勤勉」この3つを生活の中に取り込み、今よりも自分自身に厳しい立場となって、学びに対する質の向上をめざしてください。

夏休み明け 校長先生のお話

2020年08月17日校長先生から

短い夏休みも終わり、今日からまた授業再開です。今朝、元気に登校してくる皆さんの姿、その表情を見て、私も皆さんとの再会を嬉しく思っています。
ですが、新型コロナウイルス感染症については、従来にも増して、予防への自覚を強く持たなければならない状況です。皆さんもニュースなどで知っていると思いますが、最近はとくに若い人たち、学校に関係する人たちの間でも感染が拡がっています。また、まだまだ暑さが続く中、熱中症への注意も必要です。手洗い、うがいに加え、こまめに水分を補給するなど、授業中とはいえ無理をせず、かつ慎重な行動をお願いしたいと思います。
さて、休み前の集会で、私は皆さんに「正しい時間の使い方」について話をしましたが、有意義な夏休みとなったでしょうか。今日もまた、時間に関する話をしたいと思います。
幕末の志士の一人である吉田松陰の言葉の中に「ごくにありては、ごくでできることをする」というものがあります。ごくとは、獄中、いまの刑務所のことです。1853年、アメリカの黒船が下田に来校した時、松陰は、当時の鎖国の禁を破り、密航を図ろうとして失敗し、捕らえられて山口県の萩に投獄されました。その時のことばと言われています。そもそも松陰が鎖国の禁を破った理由は、日本が今後、世界の中で発展していくためには、外国の状況を知っておかなければならないという、将来に向けた野心からくる行動でした。松陰は、投獄中であっても、限りある時間を一時も無為に過ごしてはならないと、自らが学ぶとともに他の囚人やまたその監視の役人にまで、中国の古典である「論語」や「孟子」を講義したとされています。そしてその影響を受けた人たちが、後の日本を作っていくことになります。
松陰の発した一つ一つの言葉には、彼の思想的信条がよく表れています。「自分の命をどう生かすか」 「何のために生きるのか」時代を超えて、人生を豊かにするための教訓がたくさんありますが、先ほどの言葉には、万人に等しく与えられている時間をもっと有効に使うべきだという教えが含まれています。時間は有効に活用すれば精神的にも、物質的にもその人の人生に大きくプラスになります。しかし、時間を自分のものとして活用するには、それなりの意思と努力が必要です。人はとかく難を避け、安きに流れやすいものです。困難なことに何かの理由をつけて一時的に回避したいという心理が働きますが、いつかその代償は必ず払うことになります。
「日本書紀」に引用されていることで知られる中国の書物「淮南子」の中に、「学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず」という言葉があります。勉強する時間がないという人は、時間があっても勉強しないという意味ですが、皆さんの実態はどうでしょうか。過去のことはそれを認めざるを得ませんが、大切なのは今後のことです。
改めて今日、皆さんに伝えたいのは、時間とは貴重な財産であるということです。財産を持ち腐れにさせないためにも、やるべきことに順位をつけ、自分自身に誠意をもって確実にものごとをやり切る。その精神を磨いて、それを実践して欲しいと願っています。
前期末までは約50日、次の一区切りまで精一杯の努力をして下さい。心から期待をしています。

夏休み前 校長先生のお話

2020年08月05日校長先生から

6月から学校を再開して2か月が経ちました。この間、皆さんには気持ちを切り替えて、感染予防に徹しながら学習と部活動に取り組んでもらいました。
今、表彰の報告がありましたが、それは結果だけではなく、ここまで乗り越えてきたすべての人、その経験に対して、改めて皆さんの健闘を称えます。
また、先週行われた定期試験に対しても、放課後、学年を問わず自習に励む多くの生徒を見ましたが、その姿から真剣さが伝わってきました。各方面に渡り、本当によく努力してくれたと評価しています。
ところで、現在のコロナ関連の話になりますが、皆さんも知っている通り、再び全国的な感染拡大に最大限の注意が必要な状況となっています。この状況下では、私たちの身近なところで感染者が出たとしても何ら不思議ではありません。
まず私たちがするべきことは、感染予防の基礎になっている手洗い、マスクの着用、換気など、学校だけではなく全ての場所で、本当に正しく行われているかを点検し、引き続き感染しない、させないの意識を常に持って、周囲の人に対しても、やさしさと思いやりのある言動をとっていくべきです。
そこに誹謗中傷、差別や偏見を持つことは、単に傷つけあうことであって、何も意味をなしません。高い人間性を備えようとしている北海生の皆さんなら、当然判断できることだと思いますが、改めて深い理解をして欲しいと思います。
コロナ禍のいま、全国の受験生や大勢の高校生が、不安や迷いの中にあると考えられます。進路選択という具体的なことがらに関わっては、掲げていた目標を下げてしまう傾向もあるようです。いろいろな理由はあろうかと思いますが、進路選択は、自分の生き方に直接関わるものですから、気持ちだけに左右されるのは禁物です。どんな状況でもやる、やれるという強い決意を持つことで結果はついて来ます。ひたむきに努力することが、北海生のモットーですし、その努力が、必ず自分の財産になることを信じて、今は邁進するべきです。
3年生諸君には、ぜひ学年をあげて互いを励ましあい、今こそ北海生が誇りとしている百折不撓の精神で、個々の道を切り拓いていってもらいたい。そう心から願っています。
さて、今年の夏休みは本当に短いものになりました。わずか11日間です。この期間をどう過ごすかは、学年を問わず大変重要なものになるでしょう。ある程度決まったものを確実にこなす日々になると思いますが、私が皆さんに一つだけ求めるならば、それは「正しい時間の使い方」の実践です。
明日からの生活が有意義なものになるかどうか、どうしたらよりよいものにできるかを、自分の力でもう一度よく点検してみて下さい。夏休みは、次の学校生活を順調にスタートさせるための準備でもありますが、この期間に取り組んだものが、秋以降に一定の成果として実感できるものにするためには、工夫が必要です。例えば、反躬自問(はんきゅう じもん)という言葉の実践をしてみる。
「反躬」は自分のことを思い返すという意味で、それを自問するとは、自分の行いを振り返って、自身に問いただすという意味です。具体例としては、一日の終わりに今日という日を必ず振り返り、確実に次の日に活かすということです。このような地道な行いに真摯に取り組むことこそ、自らの学力を高めていくものだと感じます。
管理能力を持つことは、大人として常識的なものですが、それは一人の場合だと、簡単とはいえません。誰も見ていないところで、自分にどれだけ厳しくなれるかが求められます。小さくとも達成感を得られる取り組みになるよう、皆さんには創造力と計画性をもって臨んでもらいたいと思っています。
最後になりますが、8月は平和について考える月です。今年は、戦後75年という節目の年でもあります。また、明日は広島に原爆が投下された日です。これらに関する追悼行事は、今年も全国で予定されていますが、感染防止の観点から例年の1割程度まで縮小されるそうです。75年という月日が経ったいま、戦争体験の話を聴く機会は、本当に難しくなっていますが、今後ますます、戦争の本当の悲惨さがどんなものか、イメージだけのものになってしまわないかと懸念しています。
北海高校は、長く修学旅行先を沖縄としてきましたが、その主たる目的はもちろん平和学習です。太平洋戦争末期の沖縄戦による戦没者の多くは一般の人々でした。皆さんと同年代の学生も男女関係なく戦争に駆り出され、沖縄県民の4人に1人が犠牲になりました。そして、これに次いで犠牲者が多かったのが北海道出身者です。そうした過去の上に今私たちが暮らしているということを再認識し、戦争やその真実を自ら知ろう、学ぼうという意識を持って欲しい。そして心から平和を望む気持ちと命の尊さについて、より深い理解をしてもらいたいと思います。以上で話を終わりますが、改めて、明日からの夏休みを有意義に過ごし、また元気にあいましょう。

開校記念日(創立135周年)に寄せて

2020年05月16日校長先生から

校長 式辞

2020年04月09日校長先生から

 陽射しにやわらかな春の兆しが感じられる季節になりました。ご存じのように、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、本校は、国や北海道が示しているガイドラインに沿って、様々な配慮のもとで学校を再開しております。そのような中、本日、規模縮小とはいえ、このように北海高等学校の令和2年度入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして大きな慶びであります。
まずは、狭き門をくぐり北海生となった365名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員はもちろん、皆さんの先輩となる2年生・3年生も、皆さんの入学を心より歓迎しております。この学び舎で新しい友と出会う。そして高校生活を通じて経験するものは、皆さんのこれからの人生にとって大きな価値になることを確信しています。多様性を認め合う時代、これからの出会いに本気で向き合うことによって、何物にも代え難いものを、皆さん自身の中に体得できることを大いに期待しています。
 北海高校は、1885年(明治18年)に創立された北海英語学校を起源とし、創立以来、今日まで135年の歴史を刻んできました。4万人を超える卒業生は、北海高校の卒業生であることを誇りに、さまざまな方面で、社会の優等生として活躍されています。本校は名実ともに北海道を代表する私立高校であり、その名は全国でも知られています。
 新入生の皆さんは、このような北海高校の歴史に新たな青春の1ページを加えることとなります。皆さんが、この北海高校を青春の舞台として、自からを磨き、輝かせ、互いに励まし合い、助け合いながら、自律した若者として成長することを心から願っております。
 さて、皆さんは今、高校生活のスタート地点に立っています。皆さんそれぞれにこれから始まる高校生活に夢や希望を抱いていることでしょう。不安もあるかもしれませんが、何よりも大切なことは、義務教育を終え高校に入学した今この時が、自分自身の人生を自らデザインしていく、自律した自分づくりのはじまりに他ならないのだという自覚を持つことです。
 新入生のみなさんが、北海生としてスタートするにあたり、三点お話ししたいと思います。
まず一つ目は、「自分の持つ才能」を発見し活かしていくということです。私たちは、自分でも気づかない才能をたくさん持っていることを知らずに過ごしてしまうことが多くあります。まだ知らない自分を発見するためには、積極的に自分と向き合うことと新たなものにチャレンジする勇気がとても必要です。北海高校には古くから、生徒が主体となって行動していける自治の精神と、お互いの個性と努力を認めあい、深い絆を創っていくことのできる人間教育の基盤とその環境があります。学習活動はもちろんですが、生徒会活動や部活動などを通じてそれらを発見し、ぜひ自分の成長に活かしてもらいたいと思っています。
二つ目は、本校の建学の精神をよく理解し、自らの目標の実現に向けて邁進することです。人は正しく目標を定めることができれば、その達成に向かって地道な努力を重ねることができますが、自分への理解が不足していたり、時に自分への甘えから妥協することを覚え、成功よりも失敗の体験を多く重ねていってしまうことで、やがて自信を失い、自分の可能性を自分で否定してしまうようなこともあり得ます。そういう意味で、私たち人間は、実に弱い者であるということを自覚しておかねばなりません。ですが、これまで北海高校に学んだ多くの先輩達は、本校の建学の精神である「質実剛健・百折不撓」を自らの中に取り込み、互いを励ましあって、夢を夢で終わらせずそれぞれに自己目標を実現させていった人たちが数多くいます。
「質実剛健」とはうわべを飾ることなく誠実であり、心身ともに強くたくましいという意味です。「質実」であることは、信頼される人間であるための基礎であり、「剛健」であることは自分らしく生きるために不可欠なことです。また「百折不撓」は何度失敗しても挫折してもくじけないという意味です。北海生の誇りは失敗しないことや挫折しないことではなく、失敗しても挫折しても、決してそれにくじけないことにあります。皆さんも、何のために学ぶのか、何のために進学するのか、自分らしい生き方とは何か、社会の中で自分をどう活かすべきか、などについてじっくりと考え、正しい目標設定を強い信念にかえて進んでいって欲しいと思います。
三つ目は、「良い習慣」を身につけるということです。基本的生活習慣が守れることは「自己管理能力」が備わっているということになります。一見簡単そうなことですが、それを継続できることは十分評価に値します。また、毎日の家庭学習、礼儀やマナー、読書の習慣はとても重要です。将来、進学して自分の好きなことに対して学びを深めるためにも、グローバルな社会で仕事をしていくためにも、その基礎になるものとして、必ず備えていかなければならないものが、これらの習慣化の中で身に付きます。勉強をする上で、難しいと感じることがあっても、必ず継続は力になります。挨拶は好ましい人間関係を作り出すきっかけにもなりますし、良い本との出合いは、他者の考えを知るだけではなく、己を客観的に見ることができたり、目標を明確にさせて、そこに近づくための原動力にもなります。皆さんには、これからの時代に相応しいコミュニケーション力と幅広い教養を「生きる力」として修得し、自らの人生を豊かにしてもらいたいと思います。
 北海高校での三年間には、自分づくりのきっかけとなるもの、糧となるものが数多くあります。ぜひ積極的な姿勢で高校生活に臨み、確かな自分といえるものを創り上げてください。そのために、私たち教職員も精一杯、皆さんをサポートし、この三年間、皆さんと共に歩みたいと思いを新たにしております。
 結びとなりましたが、保護者の皆様にはお子様の教育を本校に託していただき、心よりお礼を申し上げます。ご期待にそえるよう教職員一同力を尽くして日々の教育に取り組んでまいります。今日から始まる北海高校での三年間の生活が、新入生の皆さんにとって人生の確かな土台となることを心から願い、以上、式辞といたします。

令和2年4月9日 北海高等学校長   秋山 秀司

校長講話

2020年04月08日校長先生から

みなさんおはようございます。新年度なので、全てにおいてリフレッシュした気持ちで今日の始業式を迎えたかったのですが、新型コロナウイルスに関しては、依然として終息の目途が立たない状況にあり、私たちはまだまだウイルスの脅威と様々な不安を感じています。しかしこの間、このウイルスの特徴や、感染予防方法など、完全ではありませんが少しずつ判ってきていることもあります。この先も社会情勢には十分な注視が必要ですが、私たち一人ひとりが、このウイルスに対する正しい知識と常識ある行動を責任持って果たすことにより、日常を取り戻していきたい考えています。ぜひ皆さん自身の健康管理を徹底すると共に、学校はもちろん家庭においても、周りへの十分な配慮を意識して行動してほしいと思っています。どうぞご協力ください。
 さて、話は変わりますが、今年の札幌における桜の開花予想日は4月28日だそうです。この開花予想には、ある法則性があることを知っているでしょうか。その年の2月1日以降の最高気温を足していく中で、その累積温度が600度を超えた日に開花するという考え方です。累積温度には諸説あるらしいですが、この予想の仕方は大変精度が高いものだそうです。こういった科学的根拠が明らかになっている一方で、先日、私は、相田みつをさん の日めくりことばに「どんな雑草にも 時期がくれば だまって自分の花を咲かせ 自分の実をつける」ということばに目が留まりました。大変ポジティブなことばですし、直感的に「質実剛健・百折不撓」の精神を大切にし、雑草のように強く、全国どこにでも花を咲かせるタンポポにも例えられている北海生には、よく馴染むことばだと感じました。とはいえ、このことばの中で出てくる「時期」についてですが、それは決して、いつの間にかやってくるものではないということを、しっかり受け止めておかなければならないと思います。その「時期」は、ただ待っていればよいのではなく、物事を大成させるには、毎日の積み重ねが大切であるように、必ず具体的な行動が求められていることを忘れてはいけません。命あるものは、その命を絶やさないように自然の中で、また置かれた環境に適応しながら生きています。それは、例え雑草であっても、私たちが見過ごしているだけで、きっとひたむきに生きているということを感じずにはいられません。植物は、決して私たち人間を楽しませるために花や実をつける訳ではありませんが、私たち人間は、その美しく綺麗な花を愛でて、心を癒されたりしています。そのために私たちは植物を育てようとしますが、当然、花を咲かせるためには、正しい知識で水やりをしたり、日光に当てたり、肥料や剪定を行うことが不可欠です。つまり、理想の花を咲かせようとするなら丹精を込めることがとても大切です。
高校生である皆さんも、3年間という限りある生活の中で、自ら希望する進路を実現しようとするのであれば、自分の置かれた環境をどう活用していくべきか、周りからどんな力を借りる必要があるのか、具体的に取り組むべきものは何か、その見極めと主体性が大変重要となります。
私たちは植物とは違い、ものごとを深く考え、強い意志を持って自ら動くことのできる人間です。自分の人生ですから、自分自身と向き合う時間を大切にして、この一年の行動と努力が実り、将来、納得のいく花を咲かせるようにしたいと願います。一年の始まりですから、心を新たにして動き出していきましょう。

年度初めの話はここまでとして、次に学校生活再開のための留意点について、具体的な話をします。大変重要なことですので、静かに聞いてください。

(以下、中略)

最後に、学校には色々な事情を持っている人がたくさんいます。絶対に自分を中心に考えないでください。このような社会状況が続く中で、みなさんには、あえて色々なことに気が付いて欲しいと思っています。例えば、健康管理の方法や危機管理について学ぶ大きなチャンスであるのかも知れません。更には、コロナ感染に関係する言葉による冗談や嫌がらせ、差別を意識させる言動などが社会でも問題視されていますが、思ったことを直ぐに発信できる時代において、皆さんには良く考えて、正しく行動できるスキルを身につけて欲しいと思います。北海生であるがこそ、世の中には、このウイルスによって、大変な状況におかれている人たちが大勢いることを心に留めて、自分たちのできることを一つひとつ取り組むのだということを大切にして、他者を思いやれる青年、信頼される青年であるべきです。ぜひこの機会に私たちの人間力を高めていけるよう努力しましょう。

校長講話

2020年03月21日校長先生から

今日は令和元年度の修了の日です。節目と考える大切な日ですので、本来なら厳粛な気持ちでこの一年をしっかり締めくくりたいところですが、新型コロナウイルスの感染症拡大の防止と皆さんの健康を第一に考えて、このように放送による修了式となりました。皆さんには約2週間に渡り、基本、各家庭において課題に取り組んでもらうことになったため、ストレスも溜まってしまっているのかも知れません。また、学年末試験が無くなったり、ブロック大学の語学研修も中止になってしまったことは、学校としても残念でしかたがありません。生徒の皆さんにも本当に申し訳なく思っています。しかし、この間、皆さんは時間の大切さと本当の意味での自己管理の難しさ、本来の「学び」に対して様々なことがらを考えるきっかけになったのではないかと思っています。学校において最も大事なものは授業ですが、自ら学ぶ姿勢こそがその前提にあることを、改めて理解して今後に活かしてください。

さて、今日はこの一年の成績発表の日でもあるので、評価に関する話をしたいと思います。皆さんは年間で何度か模擬試験を受験していますが、受験後に返却される答案と成績表のうち、何に重点を置いて振り返りをしているでしょうか。ただ手元に戻って来た瞬間、成績表にある偏差値や校内順位、志望校の判定だけを見て一喜一憂している人が結構多くいるように感じています。本来ならば答案の内容に対して、どこがどれだけできていないのか、なぜそうなったのか、次への対策として何に意識して取り組めばよいのか、今後どうなっていけるのかなど、自分と向き合って目標や計画をじっくりと考えることが大切です。同じように今日皆さんが受け取る通知箋も五段階評価の数字だけを気にしていては、具体的な次の行動について考えることもなく、そもそも学習に対しての考え方や物事に対する姿勢など、基本的な生活習慣に対する修正案は見出せないと思っています。まして、その表面的な評価だけを過大視し過ぎると、例えば、「自分は何をやっても、どう頑張っても結果が出せない」などと考え、もはや取り組んできたものへの評価ではなく、人間としての評価へと勝手に置き換えてしまうことで劣等感という妄想を持ってしまうことさえあります。

私は、評価を正しく次に活かすには、他者からの客観的な評価を参考にしながらも自己評価をすることがとても大切だと思っています。自分と向き合うということは、頭の中で広く、深く様々なことがらを振り返ることになります。また、振り返りには、どちらかというと反省点が主になりがちですが、良いことに対しても振り返ることの意義は大きいと考えます。正直、成績が上がったことを他者から評価されると気分もいいですし、その慶びは自信となって、次につなげられるものになっていきます。こういった成功体験であっても、なぜ出来るようになったか、自身で納得しておくことが重要です。せっかくの成功体験ですが、その根拠を知らずに過ごしてしまえば、出来ていたものがまた出来なくなることも十分あり得るのだと思うからです。

私たちは一年を通じて中期的に振り返りをする機会を持っていますが、本当は普段から学習活動や部活動、すべての行いにおいて常に自己評価することが必要であり、その中で納得感を積み重ねていくことが理想です。実は、皆さんが取り組んでいるスチューデントプランナーは、その日々の自己評価を積み重ねる訓練に他なりません。納得感を重ねることは、将来、自分が自信を持って飛躍するための足場を踏み固めるようなものですので、僅かでも向上しているという実感を持ってもらいたいです。そうすることで劣等感のような不必要な感情を持たなくてもよいことになります。

禅のことばに、莫妄想(まくもうぞう)という言葉があります。「もうぞう」は「妄想」のことです。マクという字は北海高校の校歌の一番目の歌詞に「寂莫の冬去りて」とありますが、この寂莫のバクという字です。寂莫とは、ひっそりと寂しいという意味ですが、「莫」には、「何々するなかれ」という意味があるので、莫妄想は、「決して妄想することなかれ」となります。妄想とは、何かの思いに捕らわれて、それに縛られてしまうことです。妄想が入り込みやすいものは、強い憧れであったり、また先ほども触れた劣等感など多々あります。憧れることは、自分もそれに近づこうと努力できれば悪いことではありませんが、努力をせずに思いだけを膨らませることは、むしろ身動きがとれなくなります。これは皆さんが志望校を考える際、一切の努力もせずに、目標設定だけは高く持っているような場合があれば、それも同じことと考えられるでしょう。
禅の世界では、修行に努力することで莫妄想の境地に至ろうとしますが、この修行で大切にされていることは、一つ一つの取り組みが丁寧で、心を配って目の前のことを淡々とこなすことだとされています。心を配って行動することとは、決して自己中心的で我がままなものではありません。むしろ周りのことを十分に考慮して行動することです。それは端的にいうと「作法」や「型」、違う言い方をすると「フォーム」といわれるものです。実際、柔道や剣道など、道という字がつくものには、すべてにおいて他者を思いやる礼儀、感謝、自己を律する精神が強く表れています。私たちが劣等感のような自縄自縛の姿に陥らないためには、日常において規則正しい生活を送る、その型やフォームを大切にすることだろうと思います。高校生である皆さんの仕事は、主体的に学習することであり、他者の考え、多様な考えを理解して様々な環境で多くの経験を積むことです。その意識の下で、まずは自分が設定したことに責任を持ち、コツコツと習慣化させる。それが皆さんにとって莫妄想への確かな一歩となり、自己目標を実現するための必須の条件だと思います。明日から春休みですが、規則正しい生活が維持していけるよう、改めてこの一年を正しく自己評価し、不足していることに対して具体的な考えと取り組みをする、そんな春休みとしてください。

卒業式 校長 式辞

2020年02月29日校長先生から

おはようございます。校長の秋山です。
今朝は大変寒い朝でしたが、確実に春の気配を感じる季節になりました。3年生の皆さんは、昨日まで受験準備期間として、各々の進路の実現のために行動し、新年度からのスタートに備えて課題に取り組んだり、まだまだ受験の真っ最中ということで、時間を惜しんで机に向かっていた生徒もいたと思います。いずれにしても、皆さんの高校生活最後の頑張りに心から敬意を表します。
昨夜、皆さんにはホームページ等で急なお知らせをさせていただきました。皆さんもご存じの通り、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、北海道から非常事態宣言が出されました。これを受けて、本日は各教室で担任の先生からの北海高等学校・第72回卒業証書授与式を行うことにいたしました。これは学校としても断腸の思いの決断であり、今日の日を特別な思いで迎えられた皆さんと皆さんのご家族も遺憾に堪えない気持ちでいるものと思っております。大変残念なことですがどうかご理解ください。この後は、私から、皆さんにはなむけの言葉を述べさせてもらいます。
まずは、令和最初の記念すべき卒業生となる、第72期生442名の皆さん、卒業おめでとうございます。
私たち教職員もこの上ない慶びでこの時を迎えています。今、皆さんの胸の中には、北海高校での生活の様々な思い出が蘇っているのではないでしょうか。楽しかったことばかりではなく、辛かったこともたくさんあったと思います。しかし、北海高校での出会いと多くの経験から、発見や思考を繰り返してきた皆さんは、確実にこれからの時代を生き抜く力を身につけられたと、私たち教職員は強く信じています。この三年間、卒業生の皆さんが取り組まれたもの、その活躍には目を見張るものがありました。例えば、サッカー部は、昨年12月、第98回全国高校サッカー選手権大会への出場を果たしてくれました。11年ぶり10回目となる伝統校の復活です。試合では、ひたむきにプレーする選手はもちろん、仲間を信じ、心から応援するその姿勢は、実に清々しく立派なものでした。「素晴らしい選手である前に素晴らしい人間であれ」日頃からそう意識されているものが、見るものを魅了しました。また、昨年夏のインターハイには、サッカー部をはじめ、柔道部、陸上競技部、新体操部が、そして、今年一月の開催となった冬季インターハイには、フィギアスケート部門に出場をしました。中でも柔道部は、男女ともに団体で出場し、女子個人で佐々木南さんが全国3位となって校名を高めてくれました。一方、文化部においても全国大会の常連ともいえる弁論部や写真部を筆頭に多くの部がめざましい活躍をしてくれました。更に、個人の活動も実に活発でした。例えば、弁論部員でもある上田礼芽さんは、自分の視野を拡げようと外務省のユース非核特使として委任されている高校生平和大使に応募し、日本代表としてスイスの国連欧州本部を訪問して、核兵器廃絶と平和な世界の実現をめざす活動に参加しました。また、駒津柚希さんは、全日本歌唱王選手権に出場し、持ち前の歌唱力と磨き上げた英語力をもって、みごと優勝の栄冠に輝いています。後に聞くと、駒津さんは英語の授業での楽しさをきっかけに、本校の国際教育の一環であるカナダブロック大学の語学研修へ参加し、さらに現地での交流から洋楽に関心を持ったとのことでした。このように北海に学び、いろいろなものを活用しながら、それぞれの個性を伸ばし、更には潜在している能力を開花させてくれたこと、どれも学校として大変嬉しく誇りに感じるものです。
さて、北海高校は、道内はもちろん国内外において、有為なる人材育成を目的に、1885年(明治18年)に開かれました。初代校長の浅羽靖先生・二代校長の戸津高知先生らが、今日の北海高校の礎を築かれました。明朗快活の中に伝統を重んじ、いかなる苦境をもこれを排除して、何事にも屈することなく前進する「百折不撓」と「質実剛健」の校風を持ち、「確かな基礎力と行動力とを共に兼ね備えた人材、いわゆる「北海健児」を育成することに全力を傾けてきました。それは今年、創立135年目を迎える現在においても、なお変わらず受け継がれてきているものです。
すなわち、皆さんは北海高校の建学の精神の基、ここにいる多様な教師と友人との出会いの中で心身ともに鍛えられ、自らも鍛えてきたことに他なりません。卒業とは、新たな始まりでもありますが、皆さんには北海高校で過ごした実感を大切に、自分に対する自信を持って社会の中で物言える人物になって欲しいと思っています。
自己の人間性を発揮する場は、何であってもよいと思います。将来それぞれが置かれた場所や環境で責任を持ち、自己の特色が発揮できる人生であってください。自分と向き合うことを大切にするならば、たとえそれが遅咲きの花であっても構いません。北海高校時代に培われた基礎力が人生の土台となり、いつかは必ず実を結び、生涯を通じて見事に花を咲かせ、世の為になる人材になってもらいたいと心から願います。
皆さんがこれから歩んでいく社会は、少子高齢化が進み、経済・社会のグローバル化の波が押し寄せ、人口知能やロボット、再生医療など新たな科学技術が進展する一方、震災からの復興、エネルギー問題、安全保障など様々な課題と向き合っていくことになります。間違いなく私たちの生活環境や働き方は、大きく変化をしていきます。このような予測不能な時代を生き抜くために、皆さんには「しなやかでたくましい」人格を備えてもらいたい。つまりは人間力の形成です。人間力とは人間としての幅や深さのことであり、教養といってもよいでしょう。教養という知的階層を自分の中に持つことは、思考の軸を正しく認識できるようになります。これを土台として社会や時代の変化に柔軟に対応できる力、多様な価値観を持つ人々との人間関係を築くとともに、様々な人種や文化を理解できる感性。そして人類が平和的に暮らしていくための幅広い知見を持ちながら、紛争が絶えない世界に独自の価値観で平和をもたらすことのできる新たな発想。そんなしなやかさを身に付けることにつながります。そのためにも、皆さんには地道に自分を磨くこと、常に自分を変革していこうという志を持つことが重要です。イギリスの生物学者であるダーウィンは、自身の著書「種の起源」の中で、進化の過程では、「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き残るものでもない。唯一生き残るのは、環境に合わせて変化し続けるものである」と述べています。まさにこれからの新しい時代を生きる私たちにとってヒントになり得ることばです。
 卒業生の皆さん、激励の意味をこめて、最後にもう一つことばを贈ります。
「前途は遠い。そして暗い。しかし、恐れてはならぬ。
恐れない者の前に道は開ける。」
これは、大正時代に活躍をした作家で、「或る女」、「カインの末裔」などで知られる有島武郎が、これから独り立ちしていく自分の子どもたちへ向けて、どのように生きていくべきか、勇気を与える意味で綴られたことば「小さき者へ」の中の最後のフレーズです。
前途を祝す卒業式の日に、「皆さんの未来は明るい」とエールを贈る方が良いのかも知れませんが、現実には世の中は混沌とし、本当に未知なるものです。そこに船出をするには不安が伴います。人間であるが故に自分の弱さを実感し、時に折れそうになることもあります。しかし、何事にも限りをつくして、正々堂々とその困難に立ち向かう「百折不撓」の精神が、皆さんの人生のよりどころにあるならば、臆することはありません。北海高校の卒業生としての誇りと自信を持って、強く、たくましく、自分らしく生きてください。
結びになりますが、皆さんが今日の日を迎えられたことは、決して一人ではなし得ないことだということを改めて心に留めてください。今日帰ったなら、ぜひ、これまでの感謝の気持ちを家族の方に伝えて欲しいと思います。少し照れてしまうかも知れませんが、皆さんが本当に大人として成長したところを表現してみてください。きっと喜んでくれるはずです。
卒業生の皆さんの健康と幸せ、そして益々の健闘を祈念して、以上私からのはなむけの言葉とします。

令和2年2月29日   
北海高等学校長 秋山 秀司

校長講話

2020年01月17日校長先生から

皆さんおはようございます。冬休みが終わって今日から授業が再開されます。ただいま表彰がありましたが、これ以外にも冬休み中には全国大会をはじめ、団体でも個人でも北海生の活躍があったことを見聞きしています。また、休み中の学校内では、3年生のラストスパートで頑張る姿が多く見られました。そのひたむきに努力する姿を見て、やるときはやる北海生らしさを感じ、大変うれしく思っています。

今日からは、新年になったという節目と、いよいよ学年末に向かっていくという意味からも、ぜひ「勉強を大切にする」その姿勢づくりに更に努力する。そんな学校を皆で作っていって欲しいです。改めて、3年生は明日からのセンター試験をかわきりに、いよいよ入試本番となります。最後まで自己目標の実現・志望校合格に向けてベストを尽くし頑張ってください。良い結果となるよう心から祈っています。1・2年生諸君は、春休みを含むこれからの過ごし方が大変重要です。今までやってきたことを基礎に、徐々に実力養成の時期になります。それは将来の自分のあり方を決定づけるものになります。そのことをしっかり自覚した生活をして下さい。

さて、今日はいざとい時に発揮させたい力、「潜在能力」について少し話をします。私たちは「自分の持っている能力がどんなものか、実は解っているようで解っていない。それが現実のようです。このことは、脳科学者の茂木健一郎先生も話されていました。

ことわざで「火事場の馬鹿力」というのを聞いたことがあるんじゃないか思いますが、その由来は、「ひとたび火事などが起きて、気が動転すると、思いもよらない力で重たいものを外に運び出した」なんていうことがこの言葉の説明になっています。実はこういった事例は本当にあるらしく、普段から強い思いを持っている場合、いざという時に脳内にある制限(リミッター)が一時的に解除されて、似たような力を発揮することがあるといいます。

逆にいえば、普段から「出来ない」「無理だ」と決めつけてしまっていれば、もう無意識のうちにその行動にブレーキをかけ、力は出せないということになります。つまり、私たちの普段の生活では、本来持っている能力の限界よりも、ずっと低いレベルの力で生活していることになるのでしょう。まだまだ出せる力が残っているのに、脳が設定したレベル以上の力が出せないのは、私たちの「思い込み」に他ならないといってよいのかも知れません。

詩人で、画家としても有名な星野富弘さんという方がいます。星野さんは群馬県で中学校の体育教員でしたが、部活動の指導中に事故に遇い手足が不自由になってしまいました。事故直後は当然、「夢も希望もない」という状況です。せっかく体育教員となり、人に感動を与え、人を育てることを使命と考えていた訳ですから当然です。しかし、星野さんは気持ちを伝えようと、口に筆をくわえて字を書くようになります。はじめから上手なわけではありません。しかし、続けて絵も書き始めました。後に星野さんは、「自分にはもう自分を活かす将来の可能性はないと思うのは、思い込みでしかない。私はそのことに気づき、脱却できたからこそ自分の絵や詩の分野における潜在能力を開花させることができたのだ」といっています。

私たちにも自分でも気づいていない未知なる能力が数多く眠っていることは間違いありません。まして、皆さんのように勉強や進路、部活動などで目標をはっきりと持ち、努力しようとしている人たちは、更なる能力を開花させる可能性は十分にあると思います。すべての人に存在するこの貴重な力を、いざという時に発揮させるためには、私たちは普段から何をしておくべきでしょうか。多分、それはひたむきな努力を積んで、丁寧な生活を続けることではないかと思います。目標を持つだけではなく、強い信念も必要だと思います。ここぞという時に思い込みのブレーキを解除して、その力を得られるよう、これからも自分づくりに努力を惜しまないで頑張ってください。

校長講話

2019年12月24日校長先生から

みなさん、おはようございます。この時期、3年生の一部には、既に進路を確定した者もいると思いますが、受験の本番はこれからです。残された時間はそう多くはありませんが、勉強のやり方など工夫次第でまだ時間の確保も可能です。そして、ライバル・仲間の存在は、お互いを認め合い、励ましあい、称えあう姿勢を持つことで、自分のやっていること、取り組んでいることへの価値は一層高められます。ここまで受験や部活動で応援されてきて一区切りついた者は、ぜひ応援する側になってください。それは、毎日のようにメールで頑張れと送ることでは決してありません。大切なのは、一人ひとりがやらなければならないことに真摯に取り組み続けるということです。つまり受験生と一緒に目の前のことに努力することが重要です。受験は、学校を挙げて挑んでいくものであることを生徒全員が理解してください。そして、受験生諸君は、これからの生活で、できるだけ「できる」「なんとしてもやる」などの前向きな言葉を発するようにして、とにかく北海生らしく、ひたむきに前進してもらいたい。心から健闘を祈ります。

さて、私は先日、スノーボードパラレル大回転で5年前のソチオリンピックに出場し、銀メダリストになった竹内智香さんの講演を聞きました。その話の中に竹内さんが今の高校生に伝えたいといわれたことがあったので、それを交えて話をします。話題になっていたのは「今の日本のアスリートは、セカンドキャリアで苦しんでいる選手が沢山いる」ということでした。セカンドキャリアとは、ケガなどで若くして引退した後、途中もしくは定年後における第二の仕事ということですが、欧米と比べると日本のアスリートは圧倒的に競技者として専念する割合が高いとおっしゃっていました。例えば、竹内さんが1年ほど合宿をしたスイスでは、同じ競技者でありながら薬剤師であったり設計士であったり、とにかくもう一つ職業を兼ねている選手が普通だったそうです。彼ら、つまり欧米では、全員が全員スポーツで成功できるとは限らないことをよく理解していて、18歳まではスポーツだけではなく、とにかく学業を頑張ることが当たり前という事実を目の当たりしたそうです。もちろん、日本の高校生も部活動と勉強を両立する意識はあるけれど、将来の人生において起こりえる様々なケースを考えて学業に打ち込んでいるスイスの高校生とは、かなりの意識の違いがあることを私も知りました。

竹内さんは、18歳までに学業に打ち込むことが、将来の可能性を最大限に拡げてくれること、そして努力が実ってアスリートになった時には、その経験がむしろ強みになることを、熱く語っていました。高校生が部活動全般に取り組む意義には、競技力や技術の向上だけではなく、その活動を通じて学習意欲の向上につながるものでなければならないと私も改めてそれを考えさせられるものでした。

北海高校は部活動に頑張る生徒が多くいる学校ですが、部活動をする、しないは関係なく、もう少し学習に向かう姿勢を大切にして欲しいと思っています。既に十分に頑張っている人もいますが、それがベストであるとは言い難いです。まずは一歩前にでる努力が必要だと思います。例えば、授業を受けっぱなしにはせずに、普段から解るまで質問をするとか、知識の定着に向けた自分からの行動が必要だと感じます。そのようにして基礎力を養われたところに、部活動などもう一つの取り組みが加わることで、相乗的に自分を鍛えられることになるのだと思います。

明日から冬休みですが、皆さんには今年一年を自己点検し、来年の目標に「勉強を大切にする姿勢づくりに努力する」ことを掲げ、それが学校全体の雰囲気になるよう、みなさん自身の意識で高めていって欲しいと願います。体調を崩すことなく有意義な冬休みにしてください。