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新着情報

札幌市にある北海高等学校から
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平成28年度 入学式式辞

2016年04月09日校長先生から

式辞 あたたかな陽射しの中で花々も咲き始め、心地のよい季節が巡ってきた本日この佳き日に、学校法人北海学園理事長、また北海商科大学学長でいらっしゃる森本正夫先生、北海学園大学学長・木村和範先生、北海学園札幌高等学校校長・大西修夫(のぶお)先生をはじめ、北海学園理事・役員の皆様、校友会、PTA、旧職員など本校の教育を支えてくださっている皆様のご臨席を賜り、また多数の保護者の皆様が見守る中、ここに北海高等学校・平成二十八年度の入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりましてこの上もない慶びとするところであります。

406名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を心より歓迎いたします。
北海高校は、1885年(明治18年)に創立された北海英語学校を起源としております。北海英語学校は、札幌農学校予科(現在の北海道大学)への進学をめざした中等教育機関でしたが、英語の文法やリーダーを教えただけではなく、数学、地理、歴史、理学なども英語の原書を使って授業が行われました。つまり「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」学校であったわけです。その教育のあり方には、新しい時代を切り拓いていこうという理念や志の高さ、清新なフロンティアスピリットをうかがい知ることができるように思います。志によって学校が創られ、教師も生徒も志に生きた、そこに北海高校の教育の原点があります。以来、今日まで131年の歴史を刻み、約4万人に近い多くの優れたかつ個性的な人材を社会に送り出してまいりました。明治、大正、昭和、そして平成と、それぞれの時代の中に刻印されたかけがえのない青春の軌跡こそ、北海高校の歴史に他なりません。今また北海高校の歴史に新たな青春の1ページを加えることができることを心から嬉しく思います。

人間教育をベースとしながら文武両道の実現をめざしてきた北海高校の教育的伝統は、生徒がそれぞれの個性を認め合い、励ましあいながら切磋琢磨するという校風を生みだしてきました。新入生の皆さんも、今日からこの北海高校を青春の舞台として、自分を磨き、輝かせ、そして互いに励まし合い、助け合いながら、自立した立派な若者として成長するよう心から願っております。
さて、新入生のみなさんが高校生活をスタートさせるにあたり、ぜひ考えていただきたいことを2点、お話したいと思います。

ひとつめは、子どもっぽい心を捨て去る、そういう決意をもってほしいということです。江戸時代末期、越前国福井出身のいわゆる幕末の志士のひとりであり、思想家であった橋本佐内という人がいました。西郷隆盛をして尊敬に値すると言わしめたほどの優れた人物でしたが、しかし、子どもの頃からそうだったわけではなく、佐内自身、子どもの頃を振り返って「自分は何をしてもおろそかで、注意が行き届かず、しかも弱々しくてぬるい性格であるため、いくら勉強しても進歩がないように思う」とか「一体自分はどうしてこんなに駄目なんだろう。そう思うと情けなくてたまらず、毎晩涙で布団を濡らした」などと述べています。そういう自分を恥じた佐内は数え年15歳の時に、決意を固めて「啓発録」(啓発とは導いて悟らせるという意味です)と名づけた文章、つまり自己変革のための宣言を書き、これ以降、佐内は福井の少々情けない少年から全国を舞台に活躍する人物へと自らを変えていきました。
「啓発録」には自分の生き方の指針として、「稚心を去る」・「気を振るう」・「志を立つ」・「学に勉む」・「交友を択ぶ」という五つのことが記されています。
新入生の皆さんには、橋本佐内が自らを変えよう、成長させようとした時に、「稚心を去る」ということをその決意の最初においた事に留意してほしいと思います。「稚心を去る」―「稚心」とは子どもっぽい心のことです。左内は子どもっぽい心を捨てることから自己変革を進めようとしたわけです。
新入生の皆さんも、義務教育を終え、新しいスタート地点に立ったのですから、自分を変える第一歩として、何よりも「稚心」(子どもっぽい心)を捨てるということを考えてほしいと思います。自立する覚悟をもつ、つまり自分自身の人生を創り上げていくのは自分自身なのだという自覚をしっかりともってほしいと願います。

今ひとつ、新入生の皆さんに望みたいことは、これから始まる3年間の高校生活の中で生涯を貫く、よりよい習慣を身につけてほしいということです。イギリスの詩人で劇作家のジョン・ドライデンは、「最初は人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」と述べています。本当にその通りだと思います。人が考え、感じ、行動し、成し遂げる事柄の95パーセントは習慣によるものであるといいます。普段、意識はしないけれども、私たちが考えたり、感じたり、行動したりすることの多くは、習慣によってコントロールされているといってもよいのです。人間は習慣によって育成され、人生は繰り返される習慣の結果として形作られます。新入生の皆さんには、ぜひこの高校生活3年間の間に、自分を成長させよりよい人生を導くようなよい習慣を身につけることに努めてほしいと思います。
子どもっぽい心を捨て去ることと、自分を成長させるよい習慣を身につけること、ぜひ心に留めておいてください。

そしてまた、北海高校には、建学以来の基本精神を表すものとして大切にしている「質実剛健」「百折不撓」という言葉があります。卒業生とその保護者の皆さんが、卒業記念に寄贈してくれた書が皆さんから見て左手に掲げられております。「質実剛健」はうわべを飾ることがなくて誠実であり、心身ともに強くたくましいという意味です。「質実」であることは信頼される人間であるための基礎であり、「剛健」であることは自分らしく生きるために不可欠なことです。また「百折不撓」は何度失敗しても挫折してもくじけないという意味です。北海生の誇りは失敗しないことや挫折しないことではなく、失敗しても挫折してもそれにくじけないことにあります。新入生の皆さんには、自分らしくよりよく生きていくためにこそ、「質実剛健・百折不撓」の精神を自らの中に根付かせてほしいと願います。

北海高校での三年間の中には、自分づくりの契機となるもの、糧となるものが数多くあるはずです。ぜひ積極的な姿勢で高校生活に臨み、確かな自分といえるものを創り上げてほしいと思います。そのために、私たち教職員も精一杯、皆さんをサポートし、この三年間、皆さんと共に歩みたいと思いを新たにしております。
 結びとなりましたが、保護者の皆様にはお子様の教育を本校に託していただき、心よりお礼を申し上げます。ご期待にそえるよう教職員一同力を尽くして日々の教育に取り組んでまいります。
今日から始まる北海高校での三年間の生活が、新入生の皆さんにとって、人間的成長の新たな出発点となり、人生の確かな土台となることを心から願い、以上式辞といたします。


平成二十八年四月九日
北海高等学校校長  山 崎 省 一