資料請求フォーム
  • Home
  • トピックス
カテゴリ
お知らせ(345)
学校公開(2)
校長先生から(27)
フォトギャラリー(6)
>2017年11月<
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
最近の記事
2017年11月19日旭川医科大学の説明会が行われました。
2017年11月14日修学旅行 第2隊 5日目 (2) 解団式
2017年11月14日修学旅行 第2隊 5日目 (1) 東京ディズニーランド
2017年11月13日修学旅行 第1隊 5日目(2)解団式
2017年11月13日修学旅行 第2隊 4日目 (3) 東京自主研修
2017年11月13日修学旅行 第1隊 5日目(1)東京ディズニーランド
2017年11月13日修学旅行 第2隊 4日目 (2) 羽田到着
2017年11月13日修学旅行 第2隊 4日目 (1) 沖縄出発
2017年11月13日修学旅行 第1隊 4日目(2)東京自主研修
2017年11月12日修学旅行 第2隊 3日目 (3) 国際通り

新着情報

札幌市にある北海高等学校から
新着情報をお知らせしています。

第67回 卒業式 学校長式辞

2015年03月03日校長先生から

式辞 厳しかった冬も終わりを告げようとしています。春の息吹も感じられる本日この佳き日に、学校法人北海学園理事長、また北海商科大学学長でいらっしゃる森本正夫先生をはじめ、北海学園大学学長・木村和範先生、北海学園札幌高等学校校長・大西修夫(のぶお)先生、そして北海学園理事・役員の皆様、校友会、PTA、旧職員など関係各位のご臨席を賜り、また多数の保護者の皆様が見守る中、ここに北海高等学校・第67回卒業証書授与式を挙行できますことは、私たち教職員にとりましてこの上ない慶びとするところであります。北海高校の教育を支えてくださっている皆様に、あらためて心より厚く御礼申し上げます。

第67期458名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。卒業の時を迎えた今、皆さんの胸にはさまざまな思いが去来していることと思います。楽しかったこと、嬉しかったこと、つらかったこと、悔しかったこと、悲しかったこと、本当にいろいろなことがあったことと思います。私たち教職員も、この3年間のさまざまな場面での皆さんの表情を思い起こし、深い感慨をもって今日という日を迎えております。

アメリカ英語では、卒業式はcommencementカメンスマントゥといいますが、この言葉は本来、改まって開始するという意味をもつ言葉です。卒業とは新たな始まりに他なりません。卒業生の皆さんは、北海高校での3年間の生活を終え、それぞれ次のステージでの生活をスタートさせることになります。その節目の時にあたって皆さんにあらためて考えてほしいことは、「学ぶ」ということの意味です。

本日、高校を卒業する皆さんは、義務教育も含めると既に12年間という長い間、学校という場で学び続けてきました。これまでの学校教育では、伝達と受容という形式が学びの基本的なスタイルになっていたと思います。先生が教える知識を受け入れることの繰り返し、その結果、もしかすると学ぶことと教えられることを取り違えてしまうということがあったかもしれません。
学ぶことは人間が人間らしく生きてゆくために不可欠なものであり、学ぶ力は生きる力そのものに他なりません。学ぶことは人間が人間として生きてゆくための主体的な営みです。他人から自分のなすべきことを指図されることから解き放たれることであり、自分自身と自分の置かれている状況をよりよくしていくためのものです。皆さんには、何よりも主体的に学ぶ姿勢を身につけてほしいと強く願います。

林竹二さんという方がいました。教育哲学者であり、昭和を代表する教育者の一人です。東北大学で教鞭をとっていましたが、後に宮城教育大学の学長となってからは、全国各地の小学校・中学校を回って、自ら児童・生徒と共に対話的な授業を実践しました。「人間について」という授業が最も有名です。その林竹二さんの言葉を紹介します。『学ぶということ』(国土社・新書 1978年)という本の中にでてくる言葉です。

「学ぶということは、覚えこむこととは全くちがうことだ。学ぶとは、いつでも、何かがはじまることで、終わることのない過程に一歩ふみこむことである。一片の知識が学習の成果であるならば、それは何も学ばないでしまったことではないか。学んだことのあかしは、ただ一つで、何かが変わることである。」

学んだことの証はただひとつ、何かが変わること――たとえ失敗や挫折があったとしても、それを機に自分が変わることができたならば、そこには大きな学びがあったことになります。学ぶということは、決して知識を習得するだけのことではないのです。自分が変わる、すなわち自分の考え方やものの見方、そして行動が変われば、世界も変わります。今まで見えていなかったもの、見過ごしていたもの、あるいは見ようとしていなかったものがはっきりと見えるようになり、新しい世界が現れるのです。そこに学ぶということの最も大きな人間的価値、人間的意味があるのだと思います。
皆さんは、今、学びの新たな出発点に立っています。それぞれが選んだ次のステージで、真摯に学び続け、よりよく変わり、新たな自分を創り上げてほしいと願います。

もうひとつ、19世紀アメリカを代表する思想家・哲学者であり作家・詩人でもあったエマーソンの言葉をみなさんに贈りたいと思います。それは『社会と孤独』という著書の中に出てくる「汝の馬車を星につなげ」という言葉です。
「汝の馬車を星につなげ」――自らを乗せて人生の旅路を走る馬車。その馬車を、地上を駆ける馬にではなく悠久の天空を進む星につなげとエマーソンは言うのです。夜空に輝く星は、いうまでもなく私たちの精神を導く理想の象徴です。「汝の馬車を星につなげ」―エマーソンはどんな時も自分の理想を高く掲げ、志を見失わずに生きよと言っているのです。
皆さんも、これからの長い人生、日々のあわただしい生活に埋没してしまったり、目先のことだけに想いが走ってしまうこともあるでしょう。また失敗や挫折や逆境の中で、疲れ果て、心が結ぼれて沈み果てることもあるかもしれません。しかしそんなとき、「汝の馬車を星につなげ」という言葉と北海高校の校章であるスターのマークを思い出してください。そして、みなさんそれぞれの理想や志を思い起こし、自らを励ましてほしいと思います。

 結びとなりましたが、保護者の皆様に申し上げます。お子様のご卒業、本当におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。またこの3年間、北海高校の教育にご理解とお力添えを賜りましたことに、あらためて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

卒業生の皆さん、お別れの時がきました。卒業は新たな出発の節目に他なりません。どうぞ北海高校の卒業生であることに誇りをもち、それぞれが選んだ道をしっかりとした足取りで歩んでください。私たちは現在、変化が激しく、かつ困難な課題の山積する時代を生きています。そんな時代であるからこそ、現象に翻弄されることなく確かなものを見極め、困難に屈することなく未来を切り拓く、そんな人間像が強く求められています。それはいつの時代にも北海高校がめざしてきた人間像でもあります。卒業生の皆さんが、困難を乗り越えて逞しく生き抜き、新たな時代を切り拓いてくれることを心から期待しています。自分らしく、よりよく生きるためにこそ百折不撓であれ、そう切に願ってやみません。
卒業生のみなさんの前途に幸多からんことを祈念して、以上、はなむけのことばといたします。
平成27年3月1日、北海高等学校校長 山崎省一